2011年10月10日月曜日

あぁ、なんて愛らしいかな。。。


フライス盤で六時間もかけて、作ったパーツが愛おしい過ぎる。 



僕は、機械(&航空)を専攻して10年ほど勉強しているが、恥ずかしいことに機械工作の授業を履修したことが無い。なので機械工作と言っても、モノを切ったり、ドリルで穴を開けるぐらいしかできない。 

機械を専攻しながらも、機械らしいことが全くできない自分が恥ずかしくて、今季は初めての機械らしい授業を履修した。その授業は、レクチャーとラボから構成されて、最後に自分の傑作をみんなの前で紹介・発表するという形式。ラボでは、旋盤やフライス盤の使い方をひと通り学んで、虫眼鏡を作成する。 

虫眼鏡は、複数のパーツでできているので、毎週1つずつのパーツを宿題として完成させていく。作成する部品は、レンズ、レンズ枠、柄、柄とレンズ枠のコネクターなどなど。 


実は、この授業は学部生のための授業である。学部生に混じって、一人博士課程4年目の僕が場違いな感じで履修するのである。毎学期、履修する人が多すぎるため2-3割の人が落とされるのである。しかし、僕はどうしても履修したかったので、この授業を履修したいという熱意あふれるエッセイを書き、一番人気がない土曜日のラボを選択してなんとか履修できた。 

初めて作成したパーツは真鍮の「柄とレンズ枠のコネクター」。 
6時間もかかってしまっただけに、とっても愛着が湧く。なんて美しいのだろう。 
ちょっと荒い表面や、強く挟み過ぎて出来たくぼみが愛らしい。 

ちなみに、僕はグループで唯一boring barという工具を破損しました。TAが壊れやすい工具だからあれだけ気をつけてねと注意をしたにもかかわらず、機械の電源をONした瞬間! 
「あっ!」と僕が気付いたときには、工具がパキンと折れて、地面をコロコロと転がっている姿を見た時の虚しさと言ったら。。。(涙) 

苦労して作っただけに。。。 
ほっぺたでスリスリしたいほど、君は本当に愛らしいよ。。。