今週、朝ごはんを食べ終えて食器を洗っていると、コンコンと窓を叩く音が聞こえた。
手を止めて振り返ってみると、大阪のおばちゃんの雰囲気が漂う女性が窓から覗いていた。
ジャスチャーで「ちょっと、開けて」と言っている。
うーん。。。なんだろうなぁ。。。
とりあえずドアまで誘導して、ドアを開けてみた。
見てみると、小鳥が苦しそうにアスファルトの上で、もがいている。
聞くと、さっきから何度も飛び立とうしているが、地面に墜落しているらしい。
どうにか助けてほしい。。。と言う彼女の顔が不思議と可愛く見えた。
何故か「OK!任せろ!」とその場の雰囲気で言ってしまった。
とは言うものの、どうしたものか。。。
とりあえず箱に入れようと、急いで家中を探しまわりAmazonの箱を見つけた。
口には決して言えなかったが、もしかしたらこの箱の中で息を引き取るかも知れない。
そう思うと、こんなAmazonの箱だけではかわいそうな気がしたので、
トイレットペーパーを敷き詰めてキッチンペーパーをかぶせて、ふかふかの即席ベットを作った。
外に出て、ムツゴロウさんのような動物に優しいオーラを身に纏う気持ちで、
よーし、よし、よーし。よしと手を差し伸べた。
その時である!
僕のオーラが不気味だったのか、小鳥が身の危険を感じたのか、
必死にもがきながらも最後の力を降り絞るかのように、飛び立ってしまったのである。。。
あっ。気の毒なことをしたなぁと反省。
そして彼女は、必死に弁明。
だってさっきまで、ここで何度も墜落してたもんっと。
きっと彼女は正しい。。。
小鳥を助けようとしてが、無力に終わった。ちーん。。。
とり残された無力な僕と彼女の間には、きまずい空気が流れたのは言うまでもない。