2012年4月19日木曜日

宇宙一ナウい職業 part 2

あの時から5年、僕は再び宇宙一ナウい職業の講演を聴く機会に恵まれ、興奮した!
http://sixpackdreamer.blogspot.com/2007/08/blog-post.html


僕の目の前には、引退した宇宙飛行士いる!
聴衆には、宇宙飛行士選抜試験に応募している学生たちもチラホラいる!
もしかしたら、この聴衆の中から宇宙飛行士になる人がいるかもしれない!
憧れの職業が、絶望的なぐらい遠くにあるのではなく、少し身近なものだという錯覚に陥る。


宇宙飛行士の名前は、Dan Bursch。海軍出身のテストパイロットである。
2010年まで、彼は196日に及ぶ宇宙滞在連続日数の(アメリカ)記録保持者である。
体格は、意外にも小柄であり、非常にコミカルな性格の持ち主だ。
プレゼン中も絶えず冗談を織り交ぜながら、常に聴衆を飽きさせない。
まるで喋りが上手な芸人のようである。


彼曰く、宇宙飛行士になるためには、絶えず挑戦し続けることが重要である。
1回選抜試験に落ちても、諦めず再度応募すること。
加えて、いろいろなことに挑戦することも大事であると言った。


過去の毛利さんの講演と重ね合せても、二人に共通していることは、 

「楽観的でコミカル」

話を聴く場合も、質問をする場合も、会場全体がリラックスして、気持ちいいのである。



あれから5年、僕はどれだけ憧れの職業に近づいたのだろうか。
自分でも全く近づいていないと認識しているが、
それでも少しだけ近づいていると嘘でも信じたい一日だった。

2012年4月9日月曜日

REIの中古市にて

REI (Recreational Equipment Inc.)とは、アメリカでメジャーなアウトドアグッズを売っているお店である。
登山、サイクリング、カヌー、スキーなどアウトドア全般の商品を扱っている。


僕の住んでいる近くにあるREIは、月始めの土曜日に中古市を開催する。
前から行ってみたいと思っていたので、今週末に行きました。


夏に日本に一時帰国する際に、バックパッキング(2-3日の登山)をする予定なので、
狙う商品は、登山靴と目にゴミが入らないための透明なメガネである。


中古市は朝10時開始なので、10時前後に行けばいいと思い、10時10分にREIに到着した。
そして、到着して自分の認識が甘かったと痛感した。

すでに、REIの裏庭には「人!人!人!」である!
あちこちに商品は敷き詰められ、多くの人が中古品を物色し、
みんなは我先によい商品を手に入れようとしている。
僕も、みんなの熱気に負けないようにカオスな中古市に参戦する。


登山靴を見つけては、サイズを見て、痛み具合を確認して、最後に試し履きしてみる。
値段は安いので確認する必要がないのだが、痛みが激しい商品もあるので注意が必要だ。
ちなみに値札には、なぜこの中古市に出展されたのか?
いつお店にこの中古品が届いたか?などの情報も載せてある。


3つ目の登山靴を試し履きしていたら、突然!
隣にいた大阪風のおばちゃんが大声で言った。



「私の靴がない!!!」





ん?と思って、振り返って見ると、おばちゃんはスキーブーツを履いていたのである。
スキーブーツの試し履きに夢中になったのか、どうやら自分の靴が見当たらないのである。

会場は、ゴチャゴチャちゃごちゃしているので、誰かが商品と誤って持ち去ったのかもしれない。
このおばちゃんがそのままスキーブーツを履き、店を出たら「すごく、おいしい武勇伝だ!」と大変不謹慎なことを僕は思った。

そして、どうしてこんな滑稽な事態が起きるのだろうか、心の中で大笑い。


その後、僕は気に入った登山靴とめぐり逢い、少し考えてから購入した。
少し考えた理由は、なぜこの商品が中古市に出展された理由が気になったからである。

[cust. said the size is too big..... after two years!!!]


どんなクレイマーだろうか?
これは、本当の理由か?何か別の理由があるのかもしれない?


僕の予想は、2通り。
1)本当にサイズが大きかった。購入者はあまり登山を頻繁にしないので、
2年間のうちで数回登山して、やはり満足できなかったので返品した。

2)購入者ではなく、別人がこの靴を入手して、別人が利益を得るために適当な理由で返品した。

どちらの場合にしろ、登山靴の欠陥ではないと、勝手に予想して
念入りに登山靴の痛み具合を確認してから、購入を決心した。


GORE-TEXの登山靴が$26で購入できる喜びとともに、ウキウキしながらレジに並ぶ。
並んでいる最中、例のおばちゃんが定員に向かって、自分の靴が見つかった旨を伝えていた。


「おばちゃんの靴が見つかって良かった」と同時に
「もう少しで美味しい武勇伝だったのに。もったいない」

という2つの気持ちが複雑に入り混じったまま。。。


僕は店を後にした。