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2012年11月13日火曜日

凄まじいまでの野心


先生、NatureとScienceのジャーナルに挑戦させてくれて、ありがとうございます!

かなり厳しいということは分かっていたけど、
先生が出してみろと背中を押すのNatureとScienceに僕の論文を提出してみた。
「もしも」ということもあるしね。


結果は、両方共スクリーンの段階ですでに却下。

この四年間で、先生の元で学んだ一番大事なことは、「野心を忘れるな」という事だと思う。
似た言葉にクラーク博士の「Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)」
という有名な言葉があるけど、僕の学んだものは、「大志」という綺麗な響きの言葉ではなく、
もっと泥臭い、失敗や挫折しまくりの「野心・欲望」に近い。

ペーパーは、引用されて始めて価値が出る。
だから圧倒的に読者数が多く、Impact factorが大きなジャーナルを目指すべきである。
もちろんそのようなジャーナルは、僕の研究分野の読者はいない。

僕の研究分野は、非常に閉鎖的で、非公開の軍事ジャーナルの方が読者が圧倒的に多い。
先生も分かっているが、それでもNatureとScienceに出してみろという彼女の野心は、
僕に挑戦させてくれる喜びを与えてくれる。

こんなに挑戦できたのだから、僕は自分のアカデミックに大満足です。
あとは、SLACとのプロジェクトどれだけ進められるか。
そして、並行して小さな実験プロジェクトをどれだけ早く終わらせれるか。

泥臭い失敗や挫折しまくりの「野心」全開で、突き進んでやるぜ!!!

2012年10月14日日曜日

授業レビュー:ATHLETIC 510


この授業は、 Wilderness First Aidという授業名で、
ハイキングやバックパッキングをしている時に、怪我をしたらどう対処するかを学ぶ授業です。
授業では、怪我の状況を見て、適切な判断を下すための必要知識を学びます。
治療方法がメインではないです。(そもそも、野外ではあまり治療できないが。。。)


授業の構成は、講義とシュミレーションで、週末の土日(2日間のみ)で行われる。
講義では、怪我の基本の知識を学び、
シュミレーションでは、患者と診断役を演じて実践に近い形で学ぶ。
最後のテスト(筆記と実技)を通過すると、
Stanford Wilderness Medicineという3年間有効の資格がもらえる。


この履修してよかったと思えることは、以下の3つ。


1. 大怪我を負った人を目の前にしたら、パニクるだろうと分かったこと
シュミレーションを5-6回行うのだが、何度やっても思い通りスムーズに行かないことを実感。
怪我をした人に対して、冷静に対応するためには、場数や経験が大事だと心から思った。
例えば、初対面の怪我人に同意を得た直後に、
相手の頭を固定する動作(脊髄に損傷がある場合)の抵抗感が結構ある。
そして、女性だとなおさら緊張する。
頭で分かっていても、体がうまく動いてくれないのである。


2. 脊髄に損傷があるかないかを判断できる知識を学んだこと
いろんな質問したり、体を動かしてくださいとお願いすることで、
ある程度の確率で背骨に損傷があるかないかを判断できる知識を学んだ。
あくまで大雑把な診断方法なので、どこまで正しいかどうか分からないが、
怪我人を動かしてよいものかどうか不安になる場合に、
この知識を身につけることができたことは、大きな収穫だった。


3. 患者の苦悩が少し理解できた???
シュミレーションでは、患者役をやる時に、診察役が女性の時に非常に困ることがわかった。
アウトドア好きの女性が、両太ももで僕の頭を挟み込んで固定する。
個人差あるが、これはある意味膝枕よりも気持ちいい。

その状態から、体中のあちこちを触って他の部位に異常がないか診断される。
一番つらいのが、診断者が僕の足を触る時に、女性が前かがみの姿勢になる状態である。
女性の胸が顔の目の前に来たり、揺れたりするのである。
目の前の甘いことを絶対に考えず、とにかく別のことを考えて、
この状況で自分の興奮を沈めることの大変さを身をもって体験した(苦笑)

2012年9月26日水曜日

Justification for Higher Education


久しぶりに、僕の胸にグサッと刺さるポスターを発見して、思わず立ち止まってしまった。

少しボロいの自動車修理工場に立ち寄った時に、
発見したポスター。



低収入であろう自動車修理工場で見かけたから、
このポスターのメッセージが僕の胸にグサッと刺さった。


お父さんは、
「自分は無理だったが、息子にはそれなりの教育を受けて欲しい。。。」
と思って、飾っているのだろうか。


このポスターの内容が全て合致しているとは思わないけど、
ここまではっきりと描かれると迷いが無くて気持ちがいいね。

ギリギリの生活をしている環境の中で、教育の重要性を真当に説いても、
きっと子供の心には理解されず、意味がないかも。


世界には大きな経済的な格差があるから、
こういうモチベーションで勉強を頑張るのもいいんじゃないかな。

2012年3月30日金曜日

研究室に所属することの意味

今週、新しく入ってきた二人が追い出された。。。
新しい人は2年前から誰も入っていないという現実。
先学期も新人を一人追い出しばかりだ。

うちの研究室は、やや厳しめの研究室である。
お金を持っているか、やる気があるか、知識があるか、
そのいずれかがなければ、恐らく追い出される。

中にはやる気と知識があるにも関わらず、運悪くお金がなくて、追い出されるケースもある。
僕は奨学金があったから、運良く受け入れてくれたような形だ。

新しく二人が入った時、僕は最終的に一人を選択すると予想していた。
研究室のみんなもきっと同じように思っていたはずだ。
新人を競わせて、最終的に一人を選ぶだろうと。。。

しかし、まさか二人同時に追い出すとは予想外だった。。。

僕は、(多少不満もあるが)この研究室に所属できる事の誇りと喜びを
大切にして、研究に専念しなければいけない。
研究室に所属することの意味を考えさせられる出来事だった。

2011年12月5日月曜日

ボストンの学会を終えて

先週は、 MRS という材料系の学会に出席するため初めてボストンに行きました。
僕の研究分野は、非常に狭く、1997年を最後に MRSではこの研究のセクションがなくなりました。
しかし、今回の学会ではそのセクションが14年ぶりに復活して大きな期待を寄せていました。
今日は、そのことについて書こうと思います。

1)研究分野
以前に書きましたが、(http://sixpackdreamer.blogspot.com/2010/08/2-2.html
僕の研究は金属の燃焼、そして爆発です。

はじめは燃焼を研究していたが、
より早く燃やせるように改良を加えたら爆発するぐらいの威力になりました。
燃焼する金属はアルミニウムで、酸化剤は酸化銅を使用します。
中学や高校で行ったテルミット反応をどれだけ早く行えるか、どうやったら低温でも反応を開始できるかを研究しています。
応用分野は、ロケットやミサイルの推進剤、爆薬、金属の溶接、そして熱電池です。
材料分野がとても強い日本でも、現在ではあまり研究が行われていない分野です。
過去にJAXAの発表を聞いたぐらいですが、アメリカの研究施設では日本よりは多くの人が研究を行っています。

2)発表の様子
僕のセクションの発表では、学生は1-2割程しかいませんでした。
残りは、政府や軍関連の研究者の発表でした。スライドには、小さく Unclassified(非機密)と書かれているものが多く、許可がなければ公表できないものが、8-9割程でした。
実際、一つの発表は許可が降りないために中止になりました。
発表を行う際も、コンピューターにカードキーを差しこみ、パスワードを入力しないと起動できないものが多かったです。
MRS では発表者のスライドの撮影を禁止していますが、それでもなぜか撮影しようとしている人がいたので、撮影者は厳重に注意される場面がありました。

実際の発表は、少しがっかりしました。
MRSでの研究や発表の質があまり高くないように感じられました。
燃焼学会の方が、質が高いように感じました。
特に、期待をしていた政府や軍関連の研究者の発表は、予想していたものとは違っていました。
公表に許可が必要とされるので、公表できる範囲が制限されていたためかもしれません。

3)今後の方向性
今回の発表を終えて、自分の研究分野の位置づけがよく分りました。
特殊な分野だけに、ふさわしい場所を見つけられれば重宝されるが、
その一方でふさわしい場所がとても限られているということを実感しました。

今回の学会は、僕の将来を考えさせてくれるよい機会でした。

2011年11月3日木曜日

マッチョな心

たまには真面目なことも書いてみます。

今日は、High Temperature Gas Dynamics(HTGL)のセミナー発表があった。
このセミナーは、なぜか教授陣も参加するセミナーで、結構緊張する。
質問もなかなか鋭く、怖い。

この発表のために、過去2回も研究室で発表練習を行った。
とても面倒見のよい研究室で幸せですが、同時に大変だ。

1回目の練習発表で、多くの助言を素直に聞き入れたために、どうも自分オリジナルの発表でない気がして発表する意欲なくなる。
そして、2回目の練習発表では最悪のモチベーションで発表したので、悲惨なコメントを多くもらった。

「ボロクソ」に助言を受けて、発表を何度も練り直せと言われた。
自分の力不足で悲しいが、教授や研究室のメンバーの助言を取り入れて、発表を数回練り直した。

僕は、同意する助言は受け入れ、同意しない助言は受け入れたくない。
そうしないと自分の発表でなくなる。
誰か別人の意図を自分が発表するような内容にはしたくない。
自分の意図を盛り込んだ発表を行い、その自分の発表に責任を持ちたい。

しかし、それを実行するのはなかなか難しいです。
例えば、教授が良かれと思う助言に反対することは、勇気のいること。
昨日、先生から発表について助言メールでもらったが、2つ合意出来ない内容があった。

だから、5通も反対メールを送った。
僕も教授も、お互いによい発表にしたいから、激しくぶつかる。
その夜、僕は感情が高ぶってなかなか寝れない。
自分の心が「本当に小せぇ。。」と思う。
発表だけで、こんなにも精神を乱されるなんて。

メールでは拉致が開かないので、発表当日の4時間前に直接会ってお互いの意見をぶつけ合った。
自分よりも賢く経験のある教授を論理的に説得しないといけないから、本当に勇気と根気がいる。正直、疲れて感情的になりそうになる。

結局、僕が納得して合意の下で教授の助言を受け入れた。。。
僕が、納得して発表内容を変更したという結果は全く問題は無い。

でも、真っ向から反対意見を述べることに、勇気を振り絞り、冷静に反論できず、感情が高ぶる自分が情けない。


自分の意見を冷静に、論理的に、そして根気よく繰り返し述べれる「マッチョな心」に成長しないと。


今日はとりあえず、ゆっくり寝ようかな。
明日から頑張ろうっと!

2011年10月10日月曜日

あぁ、なんて愛らしいかな。。。


フライス盤で六時間もかけて、作ったパーツが愛おしい過ぎる。 



僕は、機械(&航空)を専攻して10年ほど勉強しているが、恥ずかしいことに機械工作の授業を履修したことが無い。なので機械工作と言っても、モノを切ったり、ドリルで穴を開けるぐらいしかできない。 

機械を専攻しながらも、機械らしいことが全くできない自分が恥ずかしくて、今季は初めての機械らしい授業を履修した。その授業は、レクチャーとラボから構成されて、最後に自分の傑作をみんなの前で紹介・発表するという形式。ラボでは、旋盤やフライス盤の使い方をひと通り学んで、虫眼鏡を作成する。 

虫眼鏡は、複数のパーツでできているので、毎週1つずつのパーツを宿題として完成させていく。作成する部品は、レンズ、レンズ枠、柄、柄とレンズ枠のコネクターなどなど。 


実は、この授業は学部生のための授業である。学部生に混じって、一人博士課程4年目の僕が場違いな感じで履修するのである。毎学期、履修する人が多すぎるため2-3割の人が落とされるのである。しかし、僕はどうしても履修したかったので、この授業を履修したいという熱意あふれるエッセイを書き、一番人気がない土曜日のラボを選択してなんとか履修できた。 

初めて作成したパーツは真鍮の「柄とレンズ枠のコネクター」。 
6時間もかかってしまっただけに、とっても愛着が湧く。なんて美しいのだろう。 
ちょっと荒い表面や、強く挟み過ぎて出来たくぼみが愛らしい。 

ちなみに、僕はグループで唯一boring barという工具を破損しました。TAが壊れやすい工具だからあれだけ気をつけてねと注意をしたにもかかわらず、機械の電源をONした瞬間! 
「あっ!」と僕が気付いたときには、工具がパキンと折れて、地面をコロコロと転がっている姿を見た時の虚しさと言ったら。。。(涙) 

苦労して作っただけに。。。 
ほっぺたでスリスリしたいほど、君は本当に愛らしいよ。。。

2011年4月15日金曜日

Qualを終えての結果待ち

なかなか寝付けない。明日、試験結果が分かると思うとなおさらに。

Qualは、博士課程へ正式に入学するための口頭試験です。
僕の所属する機械工学科では、いままでのシステムを改め、新しいシステムの導入した。

教科は3教科あり、一つの教科に対して、二人の教授が口頭で質問をして、
生徒が黒板の前でその答えを書いたり、口頭で回答したりする。
1教科は30分と短く、一瞬で終わるため、サクサク回答しなければならない。

僕が受験した科目は、MEMS、Mechatronics、そして、燃焼。
その3教科で、2教科(MEMS,Mechatronics)を失敗した。
好きな科目だっただけに悔しいです。
科学的な質問が出題されると思い準備をしていたら、
その予想に反して、実践的な質問がでた。

言い訳はいっぱいあるけど、それを言ったら始まらない。
今思うと、どうしてあんな答え方をしたのかなぁ。
もっと別の答えを言えたのに。。。

結果が気になり眠れない。
明日が早く来てほしい。

そんなそわそわしている自分が情け無い。
いつもは大口を叩き、根拠のない自信をプンプン匂わせているだけに、
ビビっている自分が面白くもある。

もっと精神的に強くならなければ!
今日の宴は、是非とも笑顔で酒を飲みたい!

2011年3月31日木曜日

Did you see that naked?


時刻は、夜9:30pm。ジムから家に帰るときのことである。
まるで天から降り注ぐかのように、かわいい女の子の声が聞こえてきた。



「Did you see that naked?」


えっ?聞き間違い?
いや!僕の高性能レーダーに限ってそんなことは絶対にない!

気がつくと、彼女たちの来たであろう方向に、自然と体が自転車を進めている。

帰り道から逸れているが、これは事実確認という重要な任務遂行だ。
多少の犠牲は仕方ないという苦渋の判断であったと自分の胸に言い聞かせる。

すると手前にセキュリティが数人、
その向こうには15人ぐらいの男女の集団がいる。

暗くて良く見えないが、体の輪郭がくっきりと月夜に照らされている。
確かに集団の男女は服を着ていない。
そして、すぐ近くにはセキュリティが気づかずにいる。


その瞬間、頭の中でクドカンならぬ、ユマクラワールドのシナリオが一瞬で完成!



ーーーーーー
始めに、セキュリティがハレンチな男女の集団に気づく。
そして、集団もセキュリティに気づく。

「逃げろー!」という合図待っていたかのように、みんなは一斉に逃げ出す。

紳士な(スケベな)セキュリティは、足の遅い(お目当ての)女の子だけを走らせ、
気の済むまで弄び、疲れたところで捕まえる。

捕まった女の子は、仕方ないので色仕掛け&かわいい声で、許しを乞う。
「罰金は体で払うから許してね♥」
ーーーーー




完璧だ!我ながら、素晴らしい芸術!

僕の素晴らしい脚本を演じてくれる役者たちをしっかり確認しなければと思い、
チラ見をするために集団に近づいた。


その時、飲み会での先輩のありがたい言葉が頭をよぎる。
「こういう場面で、チラ見をすると男の負けなんだよ。男のプライドがあるからね。」

夜なので辺りは暗い。
僕の頭には、洞窟探検に使うようなヘッドランプが着いている。
もしも僕が振り向けば、光が相手に当たるので、相手にも僕のチラ見がバレる。


ここでチラ見をしたら、僕の男としてプライドが。。。そして、相手にもバレるという恥ずかしさ。


違う!違う!違う!何を勘違いしているんだ!
そうこれは、ヘッドラップをつけた探検なのだ!
僕は冒険家であり、冒険家は探検することが仕事なのだ!臆するな!

いざ!探検(チラ見)するのだ!

そんな苦しい言い訳と葛藤し、もがき苦しみながら、僕は探検(チラ見)をした。







「なんだよ!しっかりボディーペイントしてるじゃん!」




そうして僕は、遠回りしながら家についたのである。

2010年12月6日月曜日

授業レビュー:ENGR103

この授業は、パプリックスピーキングの授業である。
人の前でうまくプレゼンしたい、発表能力を向上したい人が取る授業です。

僕は、博士課程試験に向けて、発表をうまくなろうとこの授業を履修してみた。
講義は2時間弱と長すぎるが 、
マンツーマンによるフィードバックはなかなか意味のあるものだったと思う。
マンツーマンなので自分の弱いところがよくわかる。
これで少しは、僕も発表に自信がついたかな?

毎週、発表のお題を出されて、発表日の前日までにチューターと一対一の練習を行う。
その時のフィードバックを元に、発表を練り直してより良いものに完成せさる。
発表日には、4から5人のグループにわかれてみんなの前で発表する。
これを毎週繰り返す授業形式である。

「即興」、「専門的な話」、「説得」、「質問の応対の仕方」等いろいろな内容をカバーする。
そして最後の発表は、みんながゲストを2人招いて発表する。
今まで見たことのないゲストの前で発表することで、
より緊張感を高め、本番の雰囲気を再現するのが狙いである。

授業の中ではたとえ緊張していても、その緊張を隠して騙し通せ(Fake it!)と言われた。
始めは僕も教わったとおりにしたけど、でも何度も発表するうちに
実は少しばかり緊張した姿をみんなに見せたほうがいいのかもしれないという考えなりました。
(ごめんなさい、先生。せっかく教えてくれたのに。。。)

すこし緊張している姿を観客に見せた方が
その緊張が周りに伝わり、みんなも真面目に聞いてくれる気がする。

この授業を通して思ったことは、発表は演技であり、
リハーサルをすれば、必ずうまくなるということである。
発表のカリスマ、Appleのスティーブ・ジョブスだって、
製品発表の時は何度も練習をして、発表を練りなおして、完璧を求めるらしいからね。


発表の下手くそな僕だからこそ、プレゼンするときはもっと練習しないとね。

2010年12月3日金曜日

さっきまで、しょんぼり。。。でも今は違う!

一昨日、自分の提出した論文が受理出来ないとジャーナルから連絡を受け取った。
そして、これが三度目の拒絶である。

正直、始めの2回は仕方ないと思っていた。
なぜなら有名な雑誌に投稿しようとしたからだ。
でも三度目に提出したところは、きっと受理されると思っただけに
拒絶されたときのショックが大きくて、しょんぼりしていた。

審査員は、一人。
一人って、少なすぎるでしょ。理想は、三人ぐらい欲しかった。
コメントには、研究内容にオリジナリティが欠けており、既に誰かがやっていると書いてある。
1972年発行の論文をご覧あれとまで言われた。

あ、あんまりだ。。。
僕の伝えたい内容が審査員にうまく伝わっていない気がした。

昨日、指導教授に審査員への返事と合わせて
「僕は、がっかりである。せめて複数の人からの意見をもらいたかった。。。」
とメールした。

当初の予定では、今日のミーティングでは審査員のコメントを元に、論文を書き直す予定だった。
しかし、先生も審査員のコメントには納得いかないみたい。
それに加えて、先生は今夜中に必ず抗議文を書くとまで言いだした。

おそらく、合否の決定は覆らない。でも、同じ内容で別のジャーナルに提出する準備をしなさい。
あなたは、いい仕事をしている。それは、私が保証すると言ってくれた。

口には言えなかったが、僕は幸せであると感じた。
こんなに素晴らしい教授のもとで研究しているんだと改めて実感し、
もっと研究を頑張ろうと決心したのである。






あれれっ?
ひょっとして、僕は教授に操られてる?(笑)

2010年11月10日水曜日

実験棟の火災報知器

びー!びー!びー!
まただ。。。この火災報知器め。先週もなってたよなぁ。もう。

本当に耳を押さえたくなるほどの大音量!とても研究室に居られない。
音量が大きすぎて我慢できずに、強制的に避難させられる。
すばらしい、音量の設定だこと。

どこの研究室だよ?
一つの研究室が火災報知器をならすと、建物中のサイレンがなる。
そして消防車が来て、職員が安全を確かめないと中に入れない。
消防の職員のみなさん、ご苦労様です。

追い出されたので、図書館で油を売っています。

2010年8月23日月曜日

頑固者+ナノテク=恥ずかしがり屋

今日は研究のことについて少しだけ書いてみようと思う。

僕の研究は、「燃焼+ナノテクノロジー」である。
ナノテクノロジーという名前がつくと、
ホットな話題ということでお金が取りやすいのかもしれないが
正直、この組み合わせは、やや強引な組み合わせである。

具体的には、アルミニウムを燃やしている。アルミ?燃えるの?
と疑問に思うかもしれないけど、とってもよく燃えるのである。
体積あたりでガソリンよりも2倍以上の熱を放出するので、
ガソリンタンクにアルミを詰めこめば、単純計算で車は2倍以上走るのである。

それだけではなくて、水をかけてもなかなか消えません。
かけた水が高温で燃えてる金属によって、水素と酸素に分解されてちゃって、
その水素が引火してもっと燃える事もある。

同時多発テロの時、実は前もって金属の粉を建物仕込んでおいて、
その金属が燃えたために、あれだけ大規模な建物の崩壊が起きたという説すらある。
その説は本当かどうかわからないけど、
金属は一度火が付けば、なかなか「情熱的」なのである。
実際、ロケットの推進剤や爆弾とかに使われている。

ところがそんな金属にも弱点がある。それは、なかなか火がつかないのである。
一度火が付けば楽なのだが、火をつけるまでが大変「頑固者」なのである。

そこで火を簡単に付けるために、ナノテクを使うのである。

方法としては通常の大きさの金属の粒ではなくて、
とても小さな粒(ナノ粒子)を使って、燃やすのである。
でもそれって、どれぐらい簡単に燃えるかって?


実は、写真を取るときのカメラのフラッシュにたかれるだけで、恥ずかしくて燃えてしまうのである。


これぞ、究極の「萌え」である!
(あれ?不思議だなぁ。ここ笑うところだよ。
はい。もう一度読みなおして。)



「頑固者」から「恥ずかしがり屋」に変身である。
つまり「頑固者+ナノテク=恥ずかしがり屋」である。
え?研究テーマが強引なら、説明もやや強引になってしまった。

もちろん普通のアルミの粉の大きさでは火がつきません。
小さな金属の粉を使うことで、光をより吸収しやすくなっている。
従来の燃焼メカニズム(拡散)ではない、
新たなで燃焼メカニズムが起きているというのが僕の仮説である。

拡散で制限されてしまう様々な反応速度の上限を、
このメカニズムをうまく利用できれば、もっと早く反応させることができるかもしれないよ
というのが僕の研究の売りである。

現在、特許申請中!

2010年7月30日金曜日

中国に行っチャイナ

明日、初めての国際学会ためにの中国に出発します。
そして大きな勘違いに今気づきました。

僕は上海に行くものだと思ってたけど、Webサイトを見てみたら北京だった。
今日上海のガイドブックを買ってしまったよ(中国全土ではなく、上海だけの内容)。。。
それも2冊も。。。

ちなみに、すでにオンラインで2冊購入していたけどそれが届かなかったんです。
だから今日、本屋さんに足を運んで2冊買ったんです。
時期に来る2冊の本をたすと合計で4冊になります。

万博に行く気満々だったよ。
とりあえず出発前日に気が付いてよかった。(少し遅かったけど。。)
帰ってから返品しようと思う。

時期に配達される2冊は、今度上海に行くときに使おうかな。
上海に行く予定が全くないけどね(苦笑)

どうしてこんなことになったのかなあ。。。
自分で自分が理解できないレベルに到達している気がする。

2010年7月17日土曜日

女子高生のインターンシップ 指導

去年は、男子高生をの夏休みインターシップ生の指導をした。
今年は女子高生である。

アメリカには少数民族を優遇する制度があって、
彼らはこの制度を利用して大学にインターンシップ生としてやってくる。
高校生ながらなかなか良い収入がもらえるので、彼らにとっては魅力的な制度である。
少数民族が優遇されるので良い制度で、
僕には指導経験として認められるので僕にもメリットがある。

去年の男子高生は、頭は微妙だったけど、高校生らしく無邪気であった。
今年の女子高生は、頭は良いが、ませていてる。

基本的に僕は放置プレイで、用事がある時は聞いてね、とある程度距離を置く。
正直自分の研究で手一杯だし、自分のことすらうまくいかないのに、
他人まで面倒見てられるかと。
僕は余裕もなければ、心が広い人間ではない。

一方で僕のラボには、とてもお人よしな人がいるので、彼が彼女の面倒をよく見ている。
彼には、悪いが。。。彼は自分の研究にもっと集中するべきかなと思うけどね。

夏休みが始まって、もうすでに1ヶ月半以上過ぎてしまった。
そろそろ彼女を手伝わないと、彼女のポスターに載せる研究結果が間に合わない(笑)

2010年6月16日水曜日

修士学位卒業式

この間の日曜日に、修士学位の卒業式がありました。
普通の卒業式でした。
大学院の卒業式は、華やかさにかけるなあと思いました。

高校の卒業式はみんなスーツだったし、僕もちょっとだけチャライスーツを着てました。
女性は、それは華やかなでした。

大学はみんなはスーツだったけど、僕はとびきりうれしかったので袴と殿様カツラでした。
男だけスーツというのはおかしいし、成人式に出席できなかったから、なおさら袴が着たかった。
卒業アルバムに写真が載ったそうだけど、まだ卒業アルバムを見ていません。
今度日本に帰ったら、ぜひ見たいな。

今回は初めてのアメリカの卒業式ということで、
どんな様子なのか気になったので出席していました。
意外とみんなおとなしく、思っていたような派手さがありませんでした。

さて3年後(予定)の卒業式は、どんな格好で卒業式にしようかな?

2010年6月7日月曜日

授業レビュー:ME372

この授業は、燃焼とその応用という授業である。
正直とりたくない授業だった。なぜなら今学期に限って担当先生は、授業内容を難しくするからである。
指導教官に別の授業の方がもっと研究の役にたつと説得を試みたが失敗した。
指導教官は、今学期教える先生がとてもいいから是非とも取りなさいという事だった。
僕の考えが見透かされているという感じがした。トホホ。。

授業はとっても身近な内容から、応用まで燃焼の幅広い分野を網羅している。
  • ロウソクの炎はどこが一番あつい?
  • どうしてロウソクの炎は黄色いのに、ガスバーナーは青いの?
  • ろうそくの炎は水玉の形をしているけど、ガスバーナーの炎はどうして三角なの?
  • 航空機の爆発事故は、どうして起きるの?
  • 燃料タンクは、タンク内部で静電気で火花が散っても、マッチを入れても(理論上)爆発しないように設計されているって、本当?。
とっても素朴な疑問を科学的に説明してくれた。
こういう素朴な疑問にしっかり答えられると、授業が面白いと感じるようになるのかな。

この授業を通して思ったことは、世界のエネルギー問題を解決するのはやっぱり燃焼だな。
すでにインフラが整っているから、半導体がシリコンと離れられない関係にあるのと一緒で、
エネルギーは燃焼から離れることはできない。
燃焼効率はほぼ100%に近いし、エネルギー密度もとっても大きい。
石油から石炭やバイオ燃料に転換することはあっても、
きっとエネルギーは太陽電池や風力ではなく、今後も燃焼によって大部分が占めると思った。

今回担当の先生は、燃焼時におけるNOxの発生メカニズムの解明に寄与した先生である。
見た目は、おしゃれなネクタイをしていて、体型はぷっくらと可愛いのだが、
一旦授業が始まると眉毛がつりあがってキリッとなる。
以前に友達が授業の進み具合が早いから、遅くしてくれと直訴したら、
「これはマラソンじゃない、短距離走だ。俺も全力でやっているだからお前らも全力でついてこい!」
と反撃してきて撃沈した。

最初はとても嫌だったけど、いざ定期試験が終わるとなかなかよい先生だったかもしれないと思うようになった。
人の印象がころころと変わるなんて、僕は本当にいい加減だなぁ。

2010年5月12日水曜日

研究室のWeb ページに僕の名前が載った

研究室のWeb ページに研究室のメンバーとして僕の名前と研究内容が載りました。 
2年かかってしまったけど、本当によかったです。 

この2年間本当に先生に受け入れてもらえるのかどうか不安でした。 
僕をサポートするはずのファンドが通らなかったときは、どうしようかと思いました。 
でも奨学金が合格したのが一番の決め手でした。 

そして今日、先生に宣言しました。 
「僕は3年間でドクターをとります。 
どうかご指導よろしくお願いします。 
3年間でドクターを取るのは、理想的な年月ですが 
今まで以上に本気で頑張ります。」 

先生は「理想的ではないですよ。現実化可能です。 
あなたをこれまで以上に後押しします。」と応援してくれました。 

正直なところ、僕の個人的な理由と先生のテニュアがかかっているので、 
無理ですがドクターを2年間で卒業したかったです。 

3年後にこの日記を読み返して僕はどう思うか、楽しみです。 
意地でも3年間で卒業します。

2010年4月14日水曜日

僕は怒っている

先日、奨学金が落ちたと日記に書いたが、 
そのフィードバックを今日読んでみた。 
VerygoodやExcellentの中に一つだけGoodがあったので気になって読んでみた。 

読んでみると、この試験官は僕をなぜか知っていると書いてある。 
場所の地名やその時の出来事が書いてあるのだが、全く身に覚えがない。 

おいおい。 
ひょっとして人間違い? 


この奨学金は授業料3年と毎月25万円のとってもVIPな奨学金なんだぜ。 
この人のせいで落ちたとは思わないけど、もう少し慎重に審査してくれる?

2010年4月8日木曜日

アカデミックな内容を箇条書き

1)SNF奨学金が不合格 
本命だった奨学金のだけに非常に残念でした。 
あなたは頑張ったで賞ということでブービー賞もらいましたが、 
経済的に意味がありません。 
一言「同情するなら金をくれ!」(「家なき子」より抜粋) 

2)MRS学会の口頭発表が不合格 
口頭発表の代わりにポスターの紹介になりました。 
これまた残念。明日ポスターを展示してきます。 

3)燃焼学会の口頭発表が合格 
場所は中国です。初めての中国です。 
夏は中国に行っチャイナ!楽しみ楽しみ! 

4)この夏までにペーパーを書きます。 
1年に1枚!内容が薄いのは僕の実力のせいだけど、ノルマを守ります! 
上級生もこのノルマ達成できてるので、あとに続きたいと思います。 

5)ポスドクがやってくるかもしれません 
僕の共同研究者が去った後、ポスドクが研究室を訪ねてきました。 

6)夏休みに女子高生を指導 
この夏にやや可愛いめの女子高生が研究室にやってきます。 
好みはないのですが、筋トレに力が入りマッスル!