2012年10月23日火曜日

ボストンキャリアフォーラム

たまには、真面目なことも書いてみるのである。

ボストンキャリアフォーラムとは、日系の会社が集うアメリカで一番大きな就活イベントである。
企業数は190社、参加学生数は約4000人弱。
その数の大きさから、会場の規模の大きさがわかると思う。

企業は、「グローバル人材」というのを求めているらしい。
ちなみに、参加企業の中には「えッ?」と思うような企業も参加している。
例えば、「鎌倉シャツ」「大阪ガス」など。

余談だが、「いちごアセットマネジメント」という可愛い企業もあるんだと思ったら、
「苺」じゃなくて「一期」一会の「いちご」だった(笑)

ちなみに、各企業の採用広告がずらーっと並んでいる机の上で、
自分の一番気に入った広告は「大阪ガス」の広告でした。
一番渋くて、味があってかっこいいので、部屋に飾ります!
(いったい、どこの広告代理店がつくったのかな?)

イントロはこれぐらいにして、本題の就活はと言うと、内定は0で、2社が現在進行中です。

数社を応募してわかったことは、企業によって僕の経歴(博士課程)を「評価する(もしくは、興味を示す)企業」と「評価しない企業」の2択に別れた。

しかし「評価をしない企業」は、その数社の中で、僕の博士課程の専門知識(熱力学、流体力学など)が一番活かすことができる企業だっただけに驚いた。

面接官から「今回は、様子を見るために来たのですね?」と問われた時には、
思わず「えっ?」と思いました。
(あくまで一人の面接官だったので、その一人の面接官の考えを会社全体の方針と捉えるのは危険かも。。。と補足)

大学で学んでいる分野と直接は関係しない企業のほうが、
僕にチャンスを与えてくれるのは、摩訶不思議で、興味深い。


面接では、志望動機から始まり、僕が苦労したこと、頑張ったことなどの質問に答えていく。
その中でも一番忘れない場面があったので紹介する。
忘れられない理由は、僕が面接者から(程よい)刺激を感じて、ちょっと困ったからである。



「私は、君は研究者になったほうが、人々のためになると思う」と言ってきたのである。

面接とは、もともと面接者が求職者の意見を聴くために行われると思っていたのだが。。。
その面接官は、その正反対(面接者の意見を、僕にぶつける}をしてきたのである。

その後、この面接官は幸運にも僕にチャンスを与えてくれて、
その企業とお食事をする機会に恵まれた。

そして、そのお食事会でその企業の「人」が魅力的であると実感した。

こんな「人」たちと仕事をしたら、きっと楽しいだろうなと心の底から思えた。
まだ内定から遠いけど、僕の正直の気持ちは、もう迷って、迷って、迷い狂っている。


僕に迷わせてくれる機会を与えてくれたボストンキャリアフォーラムに感謝である。

2012年10月14日日曜日

授業レビュー:ATHLETIC 510


この授業は、 Wilderness First Aidという授業名で、
ハイキングやバックパッキングをしている時に、怪我をしたらどう対処するかを学ぶ授業です。
授業では、怪我の状況を見て、適切な判断を下すための必要知識を学びます。
治療方法がメインではないです。(そもそも、野外ではあまり治療できないが。。。)


授業の構成は、講義とシュミレーションで、週末の土日(2日間のみ)で行われる。
講義では、怪我の基本の知識を学び、
シュミレーションでは、患者と診断役を演じて実践に近い形で学ぶ。
最後のテスト(筆記と実技)を通過すると、
Stanford Wilderness Medicineという3年間有効の資格がもらえる。


この履修してよかったと思えることは、以下の3つ。


1. 大怪我を負った人を目の前にしたら、パニクるだろうと分かったこと
シュミレーションを5-6回行うのだが、何度やっても思い通りスムーズに行かないことを実感。
怪我をした人に対して、冷静に対応するためには、場数や経験が大事だと心から思った。
例えば、初対面の怪我人に同意を得た直後に、
相手の頭を固定する動作(脊髄に損傷がある場合)の抵抗感が結構ある。
そして、女性だとなおさら緊張する。
頭で分かっていても、体がうまく動いてくれないのである。


2. 脊髄に損傷があるかないかを判断できる知識を学んだこと
いろんな質問したり、体を動かしてくださいとお願いすることで、
ある程度の確率で背骨に損傷があるかないかを判断できる知識を学んだ。
あくまで大雑把な診断方法なので、どこまで正しいかどうか分からないが、
怪我人を動かしてよいものかどうか不安になる場合に、
この知識を身につけることができたことは、大きな収穫だった。


3. 患者の苦悩が少し理解できた???
シュミレーションでは、患者役をやる時に、診察役が女性の時に非常に困ることがわかった。
アウトドア好きの女性が、両太ももで僕の頭を挟み込んで固定する。
個人差あるが、これはある意味膝枕よりも気持ちいい。

その状態から、体中のあちこちを触って他の部位に異常がないか診断される。
一番つらいのが、診断者が僕の足を触る時に、女性が前かがみの姿勢になる状態である。
女性の胸が顔の目の前に来たり、揺れたりするのである。
目の前の甘いことを絶対に考えず、とにかく別のことを考えて、
この状況で自分の興奮を沈めることの大変さを身をもって体験した(苦笑)